読んだら消えるビジネスマン向け“オフレコ”メッセージングアプリ「Confide」が登場

電話では伝えられないが残したくない情報をやりとりするためのiPhone向けメッセージングアプリ「Confide」は、Snapchatのように受信者が読み終わるとメッセージが消滅する。

» 2014年01月09日 09時39分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米新興企業Confideは1月8日(現地時間)、受信者が読むと消滅する無料メッセージングアプリ「Confide」(信用する、という意味)を米AppleのApp Storeで公開した。キャッチフレーズは“オフレコメッセンジャー”だ。

 若者の間で人気の自動消滅動画アプリSnapchatのように、受信者が読み終わると削除され、クラウド上にも残らないという。Snapchatと異なり、テキストベースのメッセージであり、対象ユーザーは若者よりもむしろビジネスマンだ。

 Confideの共同創業者で社長を務めるジョン・ブロッド氏は元AOLの幹部で、共同創業者のハワード・ラーマンCEOと機密情報をメールでやりとりしていた際にオフレコメッセンジャーの必要性を痛感し、Confideの立ち上げを決めたという。秘密の会合の日時や場所など、口頭ではメモが必要になるような内容を、後に残さずにテキストで伝えられる。

 受信したメッセージは単語ごとにマスクがかかっており、マスク上を指でなぞるとテキストが表示される(指が離れるとまたマスクがかかる)。Snapchatのように開いてから数秒で自動的に消滅するのではなく、[Close]あるいは[Reply]をタップするまでは何度でも読める。メッセージは転送することも、アーカイブすることもできない。日本語も入力でき、日本語の場合は半角スペースをいれないとマスクはひとつづきになる。[Reply]で相手に返信できるが、受信メッセージは消滅する。

 confide

 また、スクリーンショットを撮ろうとすると送信者と受信者の双方に警告が表示され、スクリーンショット撮影後はメッセージを読めなくなる。送信者は、受信者がメッセージを読んだかどうか確認することが可能だ。

 confide 2 スクリーンショットを撮ろうとしたら読めなくなってしまったメッセージ(左)、開封確認画面(右)

 Confideを利用するにはメールアドレスでログインし、パスワードを設定する。iOS端末内の連絡先あるいはFacebookの友達リストを読み込ませる必要があるを読み込むよう促されるが、読み込まなくても登録できる。メッセージの送信先としては、電話番号ではなくメールアドレスが基本だ。まだConfideを使っていない相手のメールアドレスにもメッセージを送信できるが、受信者がそのメッセージを読むにはConfideをインストールしてサインアップする必要がある。

 対応するOSはiOS 7以降のみだが、現在Android版も開発中だ。

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