日本発のシリコンバレー企業がAmazonのDWHサービスをもっと使いやすく

FlyDatatが日本法人を設立し、主力商品として新たに発表した「FlyData Sync」サービスの提供を国内でも本格的にスタートし、Amazonのクラウド型データウェアハウスサービスをもっと使いやすくする。

» 2014年01月09日 15時30分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 日本発シリコンバレー育ちのベンチャー、FlyDataは1月9日、都内で記者会見を行い、日本法人を設立し、国内でも本格的にビジネスを展開していくことを明らかにした。

 同社は、独立行政法人情報処理推進機構の未踏ソフトウェア創造事業に採択されたプロジェクトをベースとなってシリコンバレーで起業されたHapyrusが前身。当初は、Hadoopベースのソリューションを提供していたが、昨年2月にクラウド型のデータウェアハウスサービス、「Amazon Redshift」が一般公開されてからは、ログファイルからRedshiftにデータをローディングするサービス「FlyData for Redshift」に力を入れてきた。

 Hadoopと比較しても非常に優れたパフォーマンスを実現するAmazon Redshiftは、破格の低コストでビックデータを分析できることから注目を集めているサービスだが、クラウド上にデータを置かなければ始まらない。昨年6月から提供を始めたFlyData for Redshiftはそうしたニーズに応えるもので、ゲームやデジタルマーケティングの企業を中心に半年で40社以上の顧客を獲得した。

 同社はこの日、日本法人設立と併せ、「FlyData Sync」も発表した。FlyData for Redshiftの機能のうち、米国の顧客企業から最も必要とされていた既存のリレーショナルデータベースとAmazon Redshiftの間でデータをリアルタイムで統合する機能を切り出したもので、RDBに格納されたマスターデータなどとログデータを掛け合わせて分析できるなど、より幅広い業務での活用も見込めるという。現在、データ統合できるのはMySQLだが、PostgreSQLやOracle、Microsoft SQL Serverなどにも順次サービスを拡大していく予定だ。

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