AWS、東京リージョンから提供するクラウドサービスメニューを大幅拡充

HPC用途向けの「Cluster Compute Eight Extra Large」や「High Memory Cluster Instance」、DWHサービスの「Redshift」などが利用できるようになった。

» 2013年06月05日 18時47分 公開
[ITmedia]

 アマゾン データ サービス ジャパンは6月5日、クラウドサービスの「Amazon Web Services(AWS)」の東京リージョンから提供するサービスメニューを大幅に拡充した。ハイパフォーマスコンピューティング(HPC)やデータウェアハウス(DWH)など、大量のコンピューティングリソースを必要とする用途向けのサービスを国内のデータセンターでも利用できるようになる。

 同日から提供を開始したのは、HPC向けの「Cluster Compute Eight Extra Large」と「High Memory Cluster Instance」、DWHサービスの「Amazon Redshift」、大容量ストレージサービスの「High Storage Instances」の4種類。

 Cluster Compute Eight Extra Largeでは高度なCPU性能や広帯域かつ低遅延のネットワークにより、ゲノム解析から大規模なSAPシステムの導入にまで対応できるという。High Memory Cluster Instanceは1つのインスタンスに大容量メモリや分散メモリ型アーキテクチャを必要とするアプリケーション向けのもの。同社は、4月にAWSの東京リージョンと学術情報ネットワークの「SINET」ピアリングさせており、「日本の研究者の皆様が重要な研究プロジェクトのために低いネットワークコストでAWSクラウドに早くアクセスできる」と説明する。

 またAmazon Redshiftと「High Storage Instancesは、数百Gバイトからペタバイトクラスまでに対応できる拡張性や、プロビジョニングから設定、監視、バックアップ、スケーリング、データ保護までの作業を自動化させた利便性が特徴だとし、こうした機能など年間1000ドル以下で利用できるとしている。

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