米CATV最大手のComcastが2位のTime Warner Cableを452億ドルで買収

この合併が規制当局の承認を得れば、米CATV業界は大きく再編されることになり、またブロードバンドや家庭向けWi-Fiサービス業界にも大きな影響を与えることになる。

» 2014年02月13日 22時32分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米CATV最大手のComcastは2月13日(現地時間)、2位の米Time Warner Cable(TWC)を買収することで合意に達したと発表した。ComcastがTWCの全株式を1株当たり158.82ドルで取得し、買収総額は約452億ドル。株主や規制当局の承認を得られれば、年内に手続きを完了する見込み。

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 Comcastはこの合併により、米国の消費者は優れたビデオ体験、より高速なブロードバンド、最速の家庭内Wi-Fiなどの技術革新の恩恵を受けられるとしている。

 この買収でComcastはTWCのニューヨーク、南カリフォルニア、テキサスといった主要地域のケーブルシステムと、ニューヨークやロサンゼルスの3万以上のWi-Fiスポットなどを獲得する。

 同社は、この合併でコンテンツの獲得コストなど、15億ドルの営業コストを削減できるとしている。

 なお、Comcastはおよそ1100万人のサービス加入者を獲得することにもなるが、競争上の懸念を避けるため、約300万人の加入者を削減する計画という。これにより、Comcastの加入者は約3000万人になり、米国の有料放送市場でのシェアを30%以内に抑えることができる。

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