ロンドン警視庁、500台のウェアラブルビデオカメラを導入

スコットランド・ヤードが、警官が肩に装着し、片手で録画を開始できるウェアラブルビデオカメラを500台導入した。録画はクラウドに転送され、裁判の証拠にも使える。

» 2014年05月09日 13時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 英ロンドン警視庁(スコットランドヤード)は5月8日(現地時間)、警官が肩に装着し、いつでも録画できるウェアラブルビデオカメラを500台導入したと発表した。同日から管轄内の一部地域で利用を開始する。

 camera

 これは米Taser製の警官専用カメラ「AXON body」で価格は299ドル。市販はしていない。ボタンあるいは上部をスライドすることで動画撮影を開始でき、VGAの動画を4時間まで録画できる。録画中は上部のLEDランプが点灯する。視野角は130度と広角で、1ルクス以下の暗い場所でも録画が可能だ。録画した動画は設定によって自動的にクラウドに転送できる。

 camera 2 視野角の比較(左がAXON body)

 サイズは84×66×20ミリで重さは98グラム。2500mAhのバッテリーを内蔵する。

 camera 3

 警官がウェアラブルカメラを装備することは、事件の証拠などの記録に役立つだけでなく、警察官による行動を抑制することにもなる。Taserがカリフォルニア州のリアルト警察と協力して実施した1年にわたるテストでは、カメラを装備したところ、警察官の暴力に対する苦情が87.5%減ったという。

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