「All in One SEO Pack」に存在する脆弱性悪用された場合、検索結果ページの表示順位を意図的に下げられたり、管理用コントロールパネルに不正なJavaScriptコードが挿入されたりする恐れがあった。
WordPressで作成したWebサイトのSEO(検索エンジン最適化)対策に使われるプラグイン「All in One SEO Pack」に脆弱性が見つかり、修正のための更新版がリリースされた。セキュリティ企業のSucuriが5月31日のブログで明らかにした。
Sucuriによると、All in One SEO Packには権限昇格とクロスサイトスクリプティング(XSS)の2件の脆弱性があり、同プラグインの修正前のバージョンを導入している全サイトが影響を受ける。
悪用された場合、ログインしたユーザーがAll in One SEO Packの特定のパラメータに手を加えることが可能だった。SEOタイトルやWebサイトに関する説明内容、キーワードのメタタグなどが変更され、検索結果ページの表示順位を意図的に下げられる恐れもあるという。
もう1件の脆弱性では管理用コントロールパネルに不正なJavaScriptコードが挿入され、管理者アカウントのパスワードが変更されたり、バックドアが仕込まれたりする恐れがあったとされる。
この脆弱性は、All in One SEO Pack最新バージョンの2.1.6で修正されたとみられる。
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