Intel Labs、3Dアバターにしゃべらせるメッセージングアプリ「Pocket Avatar」を無料公開

Intelの研究部門Intel Labsが、スマートフォンのフロントカメラとマイクで取り込んだユーザーの表情と声で動かす3Dアバターを使って15秒のビデオメッセージを送信するAndroid/iPhoneアプリ「Pocket Avatar」をリリースした。

» 2014年06月20日 12時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Intelは6月19日(現地時間)、AndroidおよびiOS向けの無料モバイルメッセージングアプリ「Pocket Avatar」をリリースしたと発表した。北米での英語対応版のみのリリースだが、向こう数カ月中に提供地域と対応言語を拡大していくという。

 Pocket Avatarは、端末のフロントカメラとマイクでユーザーの顔の表情や頭の動きと音声を取り込み、設定した動く3Dアバターにメッセージをしゃべらせるというもの。現在30のアバターが用意されている。アバターは無料のもの、期間限定のスポンサー付き、有料(99セント)の3種類。LEGOのエメットやAnnoying Orangeなどの人気キャラクターもある。

 intel アバターに自分の顔の表情を反映させられる(左)、30種類のアバターから選べる

 メッセージを発信するには、アバターを選択し、カメラに向かってメッセージを言う。眉毛の上げ下げやウィンク、うなづきなどが画面上のアバターにリアルタイムで反映される。メッセージは最長15秒まで。送信する前に再生して確認できる。

 相手がPocket Avatarをインストールしていない場合はURL付きのテキストメッセージとして受信し、URLを開くと動画メッセージを視聴できる。メッセージはFacebookで共有することも可能だ。将来的にはリアルタイムの動画チャットも可能にする計画という。

 Pocket Avatarは、同社の研究部門Intel Labsが開発した初のモバイルアプリ。同部門は通常はウェアラブル端末のコンセプトモデルなど、同社の製品に直結しない技術を研究しているが、表情追跡技術の完成度が高いのでアプリのリリースに踏み切ったという。


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