Google、最初のSNS「Orkut」を終了へ Google+にフォーカス

Googleが2004年に立ち上げたSNS「Orkut」を9月30日に終了する。2011年にスタートした同社の「Google+」に“追い越された”ためとしている。

» 2014年07月01日 06時55分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは6月30日(現地時間)、2004年に立ち上げた同社の最初のソーシャルサービス「Orkut」を2014年9月30日に終了すると発表した。

 Googleは現行ユーザーに対し、9月30日までにGoogle Takeoutを使ってコンテンツをエクスポートするか、ヘルプセンターを参考に削除するよう勧めている。

 公開されたコミュニケーションはアーカイブし、サービス終了後も閲覧できるようにする計画(コンテンツを削除したユーザーの投稿は表示されない)。

 Orkutは、SNS黎明期の2004年1月に同社のソフトウェアエンジニア、オークト・ブユコクテン氏が“20%の自由時間”で開発したSNS。マーク・ザッカーバーグ氏がFacebookを立ち上げたのは同年2月のことだ。

 orkut

 Orkut担当のエンジニアリングディレクター、パウロ・ゴルガー氏は、Orkutの後、YouTube、Blogger、Google+などのソーシャルなサービスがGoogleに加わり、これらのサービスがOrkutを追い越していったので、Orkutを終了することにしたと説明する。Orkutのチームは今後、Googleの他のソーシャルサービスの改善にフォーカスしていくという。

 GoogleはOrkutの後、2010年2月に「Google Buzz」をGmailの1機能として立ち上げたが、プライバシー問題などもあって軌道に乗せることができず、2011年10月に終了した。

 ゴルガー氏が「Orkutを追い越した」と語るGoogle+は2011年6月にスタートした。Googleは最近、Google+のアクティブユーザー数を発表していない。過去数回の年次開発者会議「Google I/O」の基調講演ではGoogle+の新機能が紹介されてきたが、今年はChromecastのデモに登場しただけだった。

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