Trend Microによれば、Google Playの無料アプリ上位50本のうち77%に、正規アプリを不正に改ざんしたアプリが存在していた。
正規アプリを無断で改ざんした「リパッケージアプリ」が、Google Playなどのアプリストアに氾濫しているという。Trend Microがこのほど発表した報告書で明らかにした。
リパッケージアプリは正規のアプリに不正なコードを加えてパッケージし直し、本物に似せたインタフェースや名称でユーザーをだまして、ダウンロードさせるアプリを指す。Trend Microによれば、Google Playの無料アプリ上位50本を調べた結果、77%のアプリでリパッケージアプリが存在していることが分かった。
ジャンルはビジネスアプリからメディア、ビデオ、ゲームまで多岐にわたり、特に「ウィジェット、メディア&ビデオ、ファイナンス」のカテゴリのアプリでは100%に達している。
リパッケージアプリはマルウェアの温床になっているとTrend Microは指摘する。2014年4月にさまざまなソースから集めた偽アプリ89万本あまりを同社が調べた結果、ユーザーを危険にさらしかねない悪質なアプリが半数強を占めていた。
特にサードパーティーのアプリストアで配信されているリパッケージアプリには悪質なコードを仕込んだものが多く、金銭をだまし取ったりユーザーの情報を盗んだりする目的で、正規アプリを改ざんして配信する手口が横行しているとTrend Microは警鐘を鳴らしている。
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