Facebook、“クリック狙い”投稿の表示を減らすニュースフィード変更

Facebookがニュースフィードのアルゴリズムをまた変更し、リンクをクリックさせるために思わせぶりなコメントを付けたような投稿の表示を減らすと発表した。

» 2014年08月26日 08時15分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは8月25日(現地時間)、新たなニュースフィードのアルゴリズム変更を発表した。クリックさせることを狙った低品質な投稿の表示が減るという。

 同社が「Click-baiting」と呼ぶクリック狙いの投稿は、主にFacebookページのオーナーがプレゼンス強化を目的に投稿する。記事などへの外部リンクに思わせぶりな文章や画像を添えることで、リンクをクリックさせようとするもの。

 bait 1 Click-bating投稿の例。「喧嘩したセレブは誰だと思う?」と続きを読ませようとしている

 Facebookは、ユーザーが投稿のURLをクリックしてFacebookの外部に出て行った後、戻ってくるまでの時間や、戻ってきたユーザーが「いいね!」やシェアをしたかどうかで投稿がクリック狙いかどうかを判断する。すぐに戻ってきたり、「いいね!」しなかった場合は、リンク先のコンテンツが期待通りでなかったことを示すという判断だ。

 同社はまた、同じ画像付き投稿でも、コンテンツへのリンクで結果的に画像が表示される投稿の表示を「写真・動画」の投稿にコメントを付けたものよりも優先的に表示させることも発表した。

 写真・動画の投稿ではコメントしか表示されないが、リンクの投稿では投稿者のコメントに加え、リンク先の画像、動画、プレビュー(例えば記事の冒頭部分のテキスト)が表示される。Facebookは調査の結果、ユーザーが前者をより好むことが分かったので、前者を優先させることにしたという。

 bait 2 リンク付き投稿(左)と写真・動画の投稿(右)

 これらのアルゴリズム変更の影響は、向こう数カ月中に現れるとしている。

 同社は4月にも、「いいね!」狙いの投稿の表示を減らすアルゴリズム変更を実施した。Facebookは、ユーザーが本当に見たいものを表示するためにこうしたアルゴリズム変更を実施しているという。

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