LCAシステム「MiLCA」と社内システムの連携機能、産環協が無償提供へ

産環協のライフサイクル評価支援システム「MiLCA」と社内向け環境影響評価システムを連携する機能を日立らが開発。日立は約20事業部門やグループ会社に導入する。

» 2014年09月26日 12時25分 公開
[ITmedia]

 産業環境管理協会(産環協)と日立製作所は9月26日、産環協のライフサイクルアセスメント(LCA)支援システム「MiLCA」と社内向けの環境影響評価システムを連携する機能を共同開発したと発表した。産環協は10月1日から同機能を無償公開する。

 MiLCAは、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルまでのライフサイクルにおける環境への影響を定量的に評価、支援するもので、300以上のメーカーや研究機関などが利用している。

 新機能は、企業が独自に運用する社内向けの環境影響評価システムとの連携を可能にするもので、社内向け環境影響評価システムのユーザインタフェースを変更することなく、MiLCAとのデータ連携が行える。PCごとにソフトウェアをインストールしたり、MiLCA専用の操作方法を意識したりすることなく、簡便に環境影響評価システムの運用・開発ができる。また、MiLCAでは欧州委員会の環境フットプリントの試行事業で採用されている算定手法も搭載され、より幅広い環境影響評価が行えるという。

連携機能のイメージ

 日立はこの機能を搭載した社内向けの環境影響評価システムを開発、10月1日から情報・通信システム社の約20事業部門とグループ会社へ正式導入することにしている。これによって迅速で信頼性の高い環境影響評価を実現させ、製品のカーボンフットプリントや環境フットプリントにも積極的に取り組んで、環境配慮型製品の開発などに役立てる。

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