プライベートクラウド市場、2018年に1兆6000億円規模に――IDC調べ

2013年の国内プライベートクラウド市場規模は前年比42.9%増の4368億円だった。

» 2014年09月30日 13時46分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは9月30日、国内プライベートクラウド市場に予測を発表した。2013年の市場規模は前年比42.9%増の4368億円だったとしている。

 同社はプライベートクラウド市場を「オンプレミスプライベートクラウド」、ホスティング型プライベートクラウドの「デディケイテッドプライベートクラウドサービス(DPC)」「コミュニティクラウドサービス」の3つの配備モデルに分類して調査しているという。プライベートクラウド市場は全てのモデルで成長し、特にコミュニティクラウドサービスの拡大が著しいという。市場全体では2013年〜2018年に年平均成長率が29.7%で推移し、2018年の市場規模が2013年比3.7倍の1兆6026億円になると予測する。

 コミュニティクラウドサービスに対するユーザー企業の期待は「コストの削減」が最も高く、業務効率化に対する注目度が高まっているという。オンプレミスプライベートクラウドやDPCもコスト削減や運用効率化などへの期待が高い。国内市場では多くのベンダーがパブリッククラウドを訴求する海外ベンダーと競争し、「高信頼」差別化ポイントにしてプライベートクラウドに注力している。しかし、将来的には「適材適所」でクラウドが選択され、「高信頼」だけで国内ベンダーが競争力を維持することは困難とみている。

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