トレンドマイクロ、企業版「ウイルスバスター」を刷新

トレンドマイクロは、「ウイルスバスター コーポレートエディション」の最新版を発売する。新バージョンは、データ持ち出しによる情報漏えい対策機能を強化している。

» 2014年10月07日 18時54分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは10月7日、「ウイルスバスター コーポレートエディション 11(ウイルスバスター Corp.11)」を発表した。11月13日から受注、11月27日から出荷をそれぞれ開始する。

 昨今のスマートフォンやタブレット端末などのビジネスシーンにおける普及や、それらのツールを経由した情報漏えい事例も発生していることを受け、最新版ではデバイスコントロール機能を拡充、各クライアントPCに保存されている機密情報などの重要データを特定する「データ検出機能」を新たに実装した。

 デバイスコントロール機能の拡充ではスマートフォンやタブレット端末などをPCへ接続した際に、USBメモリなどで使用されてきた「マスストレージクラス(Mass Storage Control)」の制御に加え、スマートフォンやタブレット端末、デジタルカメラ接続時のデータ転送などでよく使用される「MTP(Media Transfer Protocol)」や「PTP(Picture Transfer Protocol)」などの接続プロトコルの接続制限機能を搭載している。

 また、同製品ではWebサイトに埋め込まれた不正なJavaアプレットやJavaScriptの実行を防止する機能、標的型サイバー攻撃に用いられるC&CサーバのIPアドレス情報をもとにC&Cサーバへの接続をブロックする機能も新たに装備した。

 C&Cサーバへの接続の検知、通知する機能を強化し、従来のURL情報に加えてIPアドレス情報を用いて、C&Cサーバへの接続をブロックする。さらにC&Cサーバへの接続を試みる不正プログラムを、改変されたWindowsシステムを修復するダメージクリーンナップサービス機能を用いて駆除する。

 1年間のスタンダードサポートサービス料金を含めたウイルスバスター コーポレートエディションPlus 1ライセンスの参考価格は2980円(1000ライセンス購入時)となる。

変更履歴……初出時に「10月14日から受注、16日から出荷をそれぞれ開始する」を記載しましたが、日程に変更がありましたので記載内容を変更しています。(2014年10月24日更新)

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