業務担当外のデータへのアクセス経験は14%――トレンドマイクロ調査

トレンドマイクロが行った企業における業務データ取扱い実態調査で、約14%の従業員が過去に担当外のデータにアクセスした経験があると答えていることが分かった。

» 2014年07月31日 16時10分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは7月31日、「企業における業務データ取扱い実態調査 2014」を発表した。それよると、USBメモリやオンラインストレージなど「会社から禁止されているツールがある」と答えた人は476人で、このうち54.8%は、過去1年間内に禁止ツールを利用していた。

 社内で業務データを取り扱う際の経験に関する質問(複数回答)で、「データを誤って削除・破損してしまった」は28.5%、「自分の担当外のデータにアクセスした」は13.8%、「社外持ち出し不可のデータを、自宅作業などのため持ち出した」は7.9%、「データを誤って他者に共有してしまった」は5.9%、「退職時にデータを持ち出した」は4.4%に上る。

社内で業務データを取り扱う際に、以下を経験したことがありますか(複数回答、対象者:従業員1038人)、出典:トレンドマイクロ

 トレンドマイクロは、ビジネス現場では業務データのやりとりのために、さまざまなデータ共有ツールが利用されているものの、一方で企業のセキュリティポリシーにより、その利用は制限されているという現状があると指摘している。

 こうした現状に関連して同社は、禁止または利用制限されているデータ共有ツールの代替となるツール、またはシステムを導入の必要性について尋ねた。「非常にそう思う」と「ややそう思う」と回答した人は合計で78.8%にも上っている。

 また、データ共有を目的としたツールやシステムを導入する際の望ましい機能には、「ウイルス対策」「許可されたメンバー内でのみ共有できる、アクセス制限機能」「データの暗号化」「情報漏えい対策機能」「ユーザーにとって使いやすい」「アクセスログの管理可能」「データの一元管理、バージョン管理」「さまざまなデバイスからのアクセスが可能であること」「クラウド上でデータの保存、共有、管理ができること(クラウド型)」などが上位に挙げられた。

データ共有を目的としたツール・システムを導入する際、どのような機能を望みますか(複数回答、対象者:IT管理者510人)、出典:トレンドマイクロ

 この調査は企業で文書や画像、数値データなどの業務データを取り扱う1548人(IT管理者510人、従業員1038人)を対象にしたもので、2014年6月にインターネットでアンケートを実施した。

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