Apple、中国でのApp Store決済でChina UnionPayと提携

Appleが、“2番めに大きい市場”である中国でChina UnionPayと提携し、App Storeでのカードによるワンタッチ決済を可能にした。UnionPayは「今後もAppleと協力していく」と語った。

» 2014年11月18日 14時22分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは11月17日(現地時間)、中国唯一の国内カード会社China UnionPay(中国銀聯)との提携を発表した。UnionPayカードを持つ中国のApple製品ユーザーは、UnionPayカードとApple IDを関連付けることで、App Storeでようやくワンタッチ決済が可能になる。

 unionpay

 中国版App Storeのヘルプによると、これまでもクレジットカードやデビットカードをApp Storeで使うことはできたが、支払いを完了するには一度銀行のサイトで手続きを済ます必要があった。

 Appleで iTunes Storeを統括するインターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏は発表文で、「UnionPayでの決済は、中国顧客からの最も多いリクエストの1つだった。中国は、アプリのダウンロード購入で世界2位の市場だ」と語った。

 UnionPayは自社の発表文で「China UnionPayは今後もAppleと協力し、カード保有者により便利な支払い体験を提供していく」と語った。

 両社の発表文はいずれもモバイル決済サービス「Apple Pay」には触れていないが、中国でのApple Pay提供の可能性があるとすれば、パートナーはUnionPayになりそうだ。

 ApplePayは現在、米国でのみ提供している。他の地域での提供予定については公表されていない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ