Xbox LiveやPSNに続く攻撃、今度はTorが標的に

Xbox LiveやPSNを攻撃していたハッカー集団が、今度Torに対するゼロデイ攻撃を宣言。Torは匿名性やパフォーマンスに影響は出ない見通し」と説明している。

» 2014年12月29日 07時50分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Microsoftの「Xbox Live」とソニーの「PlayStationNetwork」(PSN)に攻撃を仕掛けていたハッカー集団が、今度は匿名化ネットワークのTorを標的にすると宣言した。Torは12月26日の時点でこの攻撃について、「匿名性やパフォーマンスに影響は出ない見通し」と説明している。

 「Lizard Squad」を名乗るハッカー集団は26日のTwitterで、「PSNやXboxはもう攻撃していない。新しいTorのゼロデイを試している」とツイートした。

 これに対してTorは同日発表した声明で、「攻撃者がネットワークを支配する目的で多数のリレーを新規登録する結託攻撃(Sybil Attack)を仕掛けているようだ」と説明した。

 しかし「攻撃者がどれだけ多くのリレーを運営していようと、現時点でTorのネットワークに占める容量は1%に満たない。現在、こうしたリレーが脅威になる前にネットワークから削除する作業を進めており、これまでの状況から判断すると、匿名性やパフォーマンスに影響が出ることは予想していない」とTorは強調している。

 一連の攻撃ではXbox LiveとPSNが12月25日にかけて相次いでダウンし、Lizard Squadが犯行を認めるツイートを掲載していた。米国時間の27日現在、Xbox Liveはほぼ復旧。一方、PSNは依然として障害が続いている様子だ。

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