オブジェクトストレージが拡大、2014年の出荷容量は946ペタバイトに

IDCが発表した国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測では非構造化データの利用が市場拡大をけん印するとしている。

» 2015年01月15日 10時11分 公開
[ITmedia]

 IT専門調査会社のIDC Japanが1月14日に発表したレポート「2014年 国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測と競合分析」によると、2014年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場は売上額が781億円、出荷容量は946ペタバイトになることが分かった。また、2018年までの予測期間中、スケールアウトソリューションが市場の成長をけん引し、同市場の2018年の出荷容量が3751ペタバイトになると予測している。

 国内市場ではファイルストレージだけでなく、オブジェクトストレージの導入が増加してきていることから、IDCはストレージ市場を「国内ファイル/オブジェクトストレージ市場」として調査した。同市場のセグメント構成を「スケールアップ」と「スケールアウト」という2種類のソリューションに対応する製品に区別されるとしている。

 同市場は成長過程にあり、近年の非構造化データの多様化、容量の大容量化に加え、その個数も大幅に増加していることが背景にある。これを受けて同社がアーキテクチャの変革や利用用途拡大がさらに進むものと分析。さらに市場拡大のきっかけになる要素として、スケールアウトソリューションへのユーザーのシフトおよび適用範囲の拡大、Software-Defined Storageの普及、オープンソースソフトウェアの影響力の拡大、クラウドサービスプロバイダーへのストレージ支出のシフトなどを挙げている。

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