シトリックス、CloudBridge向けWAN仮想化オプション「Cloud Bridge VirtualWAN」閉域網とインターネット網を束ね、効率的に帯域幅拡張

Citrix CloudBridge向けに、複数のネットワークサービスを1つの論理WAN回線として仮想化するオプションが登場。閉域網とインターネット網を束ね、効率的に帯域幅を拡張できる

» 2015年04月24日 19時00分 公開
[岩城俊介ITmedia]

 米Citrixは4月23日(現地時間)、MPLS網/インターネット網を単一の論理WAN回線として構築するCloudBridge向けオプションソフトウェア「Citrix VirtualWANソリューション」を発表した。

 MPLS、一般インターネット網、モバイル回線網、衛星インターネットなど複数のネットワークサービスを1つの論理WAN回線として仮想化し、WAN帯域幅の拡張と信頼性を高める。ネットワーク状況の変化や使う機能に応じて自動的に切り替えるWAN仮想化により、容量拡張コストを従来比最大80%削減できるとする。

photo 信頼性はあるが高額なMPLSだけでなく、低価格なインターネット網、バックアップのLTE網なども束ね、1つの論理WAN回線として仮想化する。効率的な帯域幅のアップスケーリングを実現できる
photo アプリケーションごとに使うパスも選択できる。レスポンスや重要度を求めないアプリの通信ならば、低コストなインターネット網でMPLSの帯域を圧迫する分をオフロードする。そんな制御により効率化する

 例えば、優先度の高いアプリケーションや遅延が利便性を大きく損ねるVoIP、Web会議などの利用のみをMPLSに割り当て、それ以外の一般トラフィックをMPLS以外のインターネット網へオフロードする。MPLS網のバックアップとして準備する(障害が発生するまで活用されない)LTE網も無駄なく有効活用できることなどをメリットに上げる。

 提供は2015年第2四半期より順次。仮想アプライアンスやAWSなどのクラウドパートナー向けバージョンも2015年第3四半期での展開を予定する。

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