富士通がポータブル型の手のひら静脈センサーを発売。モバイルPCやタブレット活用の業務シーンに向け、USBポートへ直接差せるよう小型化した。
富士通と富士通フロンテックは、法人向けの手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-SLセンサー」にUSB接続のポータブル型を追加した。2015年9月下旬より販売をはじめる。
新型は昨今のスマートデバイス活用ニーズに沿い、USBポートへ直接差して使えるようケーブルレス型とし、サイズも小型化。タブレットなどと一緒に持ち運べるようにした。1:1認証対応の普及版としてPCログオン用に使える。
価格は1万7500円(税別)。別途、同社のPCログインソリューション「FUJITSU Security Solution SMARTACCESS」、「FUJITSU Security Solution 手のひら静脈認証PCログオンソフトウェア PalmSecure LOGONDIRECTOR」とともに使用する。
富士通は法人向けデバイスのセキュリティを高める生体認証機能の製品化、標準搭載化を従来より推進。「もう限界」と言われるパスワード認証のリスクやデメリットに対し、それに代わる強固かつ利便性の高い手段として指紋や手のひら静脈を用いる生体認証のソリューションを訴求している。2015年1月に業務用ノートPCやWindowsタブレットに手のひら静脈認証センサー内蔵モデルも投入した。
また生体認証機能は、漏えいさせない、残さない、利用者制限と使用管理を行うといった個別かつこれまでより強固な安全管理処置を要する、マイナンバー制度対応のための作業者・管理者向けクライアント用にも向く。
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