ポーランドの航空会社に攻撃、出発便が欠航に

LOTポーランド航空の地上運航システムがIT攻撃を受けて飛行計画が作成できなくなり、ワルシャワ発の10便が欠航した。

» 2015年06月23日 07時03分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

 ポーランドの航空会社LOT Polish Airlinesの地上運航システムがIT攻撃を受けて飛行計画が作成できなくなり、ワルシャワ発の10便が欠航するトラブルが発生した。同航空が6月21日に明らかにした。

 同社によると、地上運航システムに対する攻撃は現地時間の21日午後に発生。この影響でワルシャワ発の10便が出発できなくなり、他の便にも遅れなどの影響が出た。

サイバー攻撃で欠航便が生じたLOTポーランド航空

 ただ、航空機のシステムには影響は出ていないと同社は強調している。既にワルシャワの空港を出発していた便や、飛行計画を作成済みだった同空港への到着便は、通常通りの運航を続けたという。

 続くプレスリリースでは、状況はコントロールできていると述べ、できるだけ早く通常通りの運航を再開できるよう対応に当たっていると説明した。

 同航空はこの攻撃があった翌日の6月22日、成田―ワルシャワ間で初の定期直行便を2016年1月13日から就航させると発表している。

成田―ワルシャワ線のほか、バンコクとソウルにも就航する

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