Delta航空のシステムに欠陥? 他人の搭乗券を入手できる状態に

自分のDelta航空の搭乗券画面のURLを書き換えるだけで、他人の搭乗券を表示することが可能だったという。

» 2014年12月18日 07時54分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Delta航空のモバイル搭乗券発行システムに、他人の搭乗券を簡単に入手できてしまう欠陥が見つかったとして乗客がブログで報告した。

 この問題は「hackersofny.com」の創設者ダニ・グラント氏が12月16日のブログで伝えた。グラント氏は、自分のDelta航空の搭乗券画面のURLを書き換えるだけで、他人の搭乗券を表示できてしまうことを発見。別の乗客の氏名や座席番号、搭乗時刻が明記された搭乗券画面のスクリーンショットを掲載している。

グラント氏が公開したスクリーンショット

 搭乗券の画面はパワードなどを入力しなくても参照できるといい、同氏によれば、Delta航空だけでなく他の航空会社の搭乗券を入手することも可能だった。同じやり方で表示させたSouthwest航空の他人の搭乗券の画面も掲載している。このやり方を使えば、他人になりすましてチェックインしたり、座席を変更したりすることもできると同氏は指摘する。

Southwest航空の場合

 同氏はこの問題をDelta航空に報告した。報道によれば、Deltaは16日までに問題を確認して修正したと説明している。

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