Microsoftが、企業の営業業務をゲーム化することでチームの生産性向上を支援するプラットフォーム「FantasySalesTeam」のメーカーIncent Gamesを買収した。「Dynamics CRM」に統合する計画だ。
米Microsoftは8月3日(現地時間)、企業の営業業務をゲーム化するプラットフォーム「FantasySalesTeam」のメーカーである米Incent Gamesを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
FantasySalesTeamは、NBAやプロ野球などのスポーツジャンルで人気の「ファンタジーゲーム」を企業の営業チームに引き当てて従業員の営業成績向上に役立てることのできるツール。AndroidおよびiOSアプリもある。
ファンタージゲームは、実在のプロ選手を選んで自分なりのファンタジーチームを結成し、チームの総合評価点を他のゲーマーと競うオンラインゲームだ。評価点は、実在の選手の成績に応じて加算される。
FantasySalesTeamでは実在の従業員でチームを編成する。これにより、一部の従業員の成績が突出することで他の従業員のモチベーションが下がるという問題が軽減されるという。
Incent GamesがWebサイトで紹介しているケーススタディによると、例えば米Wireless Zoneの場合、FantasySalesTeamを導入した月には利益が9%増加し、売上高は176%増加したという。
Microsoftは数カ月中にFantasySalesTeamを「Dynamics CRM」に統合するとしている。
FantasySalesTeamは既にDynamics CRMだけでなく、米Oracleや米salesforcec.comのCRMでも利用でき、米Hewlett-Packard(HP)や米Comcastなどが利用している。Microsoftは、今後も他社へのFantasySalesTeamの提供およびサポートを継続する。
さらに、同プラットフォームの営業以外の業務への適用も計画しているという。
MicrosoftのDynamics部門は、6月の組織改変で「Cloud and Enterprise Group」に統合された。
Microsoftのサティア・ナデラCEOはMicrosoftをプロダクティビティ(生産性)&プラットフォーム企業と位置付けており、ビジネスの各プロセスにおける生産性の向上を支援していくと、ことあるごとに語っている。
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