「iPhoneが当ります」といった広告や「ウイルスに感染しました」といった偽のメッセージに警戒を。
情報処理推進機構(IPA)は9月1日、iPhone人気に便乗する詐欺攻撃が横行しているとして注意を呼び掛けた。8月までの3カ月間で8件の相談が寄せられているという。
詐欺手口では、ユーザーがWebサイトを閲覧中に突然「おめでとうございます」のポップアップが表示され、アンケートに答えると「iPhone 6が当たる」とのメッセージでだまそうとする。手続きを進めると別サイトに誘導され、名前や住所、メールアドレス、クレジットカード情報などの入力を求められる。詐欺サイトではAppleなどのロゴが表示されるものの、全くの偽物。入力してしまった情報が犯罪者に盗まれる恐れがある。
また、別の手口ではユーザーがWebサイト閲覧中にリンクをクリックすると、「ウイルスが検出されました」とのメッセージが表示され、ウイルススキャンをしているような画面になる。スキャンが終了すると、セキュリティアプリのインストールを促される。
こうした手口は、いずれもユーザーを巧妙にだますためのもので、Apple Watchなど別のApple製品の当選をうたうようなメッセージを使うケースも報告されている。「ウイルス検出」でだます画面は細工したアニメーションを再生しているだけで実際にはウイルススキャンをしていない。万一表示されても慌てずに、Webブラウザのタブを閉じればいいとIPAではアドバイスしている。
7月には、Apple製品のキャンペーンになりすました詐欺の手口をトレンドマイクロが報告。同様の手口は過去何年にもわたって確認されており、米国時間の9月9日にはAppleが新型iPhoneなどを発表するとみられることから、詐欺攻撃が活発化する恐れもある。
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