ASRBではサイバー物理システムに詳しいセキュリティ専門家がテストや監査を行って、自動車業界向けのベストプラクティスや推奨設計をまとめる。
米Intelは9月13日、「つながる車」のサイバーセキュリティリスクを回避しながら技術の進展や革新を促す目的で、自動車業界向けのベストプラクティスを提言する調査委員会「Automotive Security Review Board」(ASRB)を設置すると発表した。
ASRBでは「サイバーフィジカルシステム」に詳しいセキュリティ専門家を各国から集め、セキュリティテストや監査を行って、自動車業界向けのベストプラクティスや推奨設計をまとめる。
IntelはASRBが調査を実施するためのプラットフォームを提供する予定で、「ASRBの助けを借りてセキュリティのベストプラクティスを確立し、全てのつながる車の設計においてサイバーセキュリティ対策が不可欠の要素となるよう促す」としている。
今回の発表に合わせて、つながる車のリスクについて解説し、自動車業界向けの具体的なセキュリティ対策について勧告する初のホワイトペーパーも公開した。内容はASRBの調査に基づいて更新していく方針。
ASRBの会合は10月に開かれる予定で、Intelはこの分野に関心のあるセキュリティ専門家の参加を募っている。参加を奨励するため、大きな貢献があった研究者には新車を贈呈すると発表した。
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