新しく手に入れたNASに旧来のNASのデータを移行する際、Rsync機能を使えば、PCに負荷をかけることなく大容量のデータを移行できる。メーカーが異なるNAS間で利用できるのも利点だ。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
保管コストの削減はもとより、劣化の防止や検索性の向上、再利用の促進などさまざまな利点が認められ、徐々に広がりつつある紙の文書や帳票のデジタルデータ化ですが、用途や目的を考慮せずにむやみにスキャンすることでかえって効率が悪くなったり、作業に手戻りを発生させてしまうことも少なくありません。
また商法や税法で保管が義務付けられている文書の場合、電子帳簿保存法やe-文書法などのルールにのっとった手順を踏む必要があり、自分の判断でやみくもにデータ化するわけにいかないといった事情もあります。
本連載ではこうした現在の状況を踏まえつつ、文書のデータ化にまつわる情報、さらにはフォーマットであるPDFや変換機器であるスキャナ、保存先となるストレージに至るまで、業務現場と情報システム部門に役立つ知識やTips、活用術を幅広く紹介していきます(著者より)
NASを買い換えた際のデータ移行の方法として、前回はドライブをそのまま差し替える方法を紹介した。ドライブからドライブへとデータを移動させる手間もなく、物理的に差し替えるだけでそのまま使えるのは便利だが、対応するのが特定メーカーの製品同士に限定されており、また対応機種も限られるのが難点だ。
これ以外の機種について、「エスクプローラ経由でドラッグ&ドロップしてデータを移動させなければならないのか」といえば、そういうわけではない。
例えば「Rsync」を使った方法は、NASからNASへとデータを直接コピーできるので、PCに負荷をかけることなく大容量のデータを移行するのに向いている。今回はこの方法を紹介しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.