Facebook、メディア向けの“ネタ探しツール”「Signal」を米国で提供開始

Facebookが、Twitterの「Dataminr for News」やGoogleの「News Lab」のようなジャーナリスト向けのニュースソース検索・編集・エンベッドツール「Signal」を発表した。まずは米国向け英語版の提供を開始した。

» 2015年09月18日 10時37分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは9月17日(現地時間)、ジャーナリスト支援ツール「Signal」を発表した。まずは米国で提供を開始した。ジャーナリストはこのツールでFacebookとInstagramの投稿からニュース価値の高い最新の情報を検索・抽出し、自社サイトにエンベッドできる。

 signal 1 Signalの「Trending」タブ

 同様のツールとしては米Twitterが昨年1月にリリースした「Dataminr for News」や米Googleが今年の6月に発表した「News Lab」などがある。

 Signalは、「Discover(発見)」「Curate(キュレート)」「Publiah(出版)」の3つのパートで構成される。Discoverの「Trending」タブでは、Twitterの「トレンド」のように現在Facebook内で急上昇中のトピックの一覧や、話題になっている投稿がまとまっている。話題の投稿にはエンベッドボタンが付いており、簡単に記事に埋め込める。

 「Facebook Search」と「Instagram Search」タブもあり、注目しているテーマに関連する投稿を検索できる。

 signal 2 Instagram Searchではハッシュタグや地域でフィルタリングして投稿を検索できる

 こうして収集した投稿などのコンテンツを「Curate」で編集し、「Publish」でメディアのページにエンベッドすることも可能だ。

 signal 3

 米国以外でも提供する計画はあるようだが、今のところ米国で所属メディアを明記できるジャーナリストしか利用できない。

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