Googleが9月29日に発表した「Nexus 5X」と「Nexus 6P」について、これらを担当した4人のエンジニアがredditのAMAで質問に答えた。モデル名の由来やUSB規格など、11のQ&Aをピックアップして紹介する。
米Googleの新Nexus端末、「Nexus 5X」と「Nexus 6P」の担当チームが9月30日(現地時間)、米ソーシャルニュースサイトredditで「Ask Me Anything(AMA、なんでも質問して、という意味)」で多数の質問に答えた。
質問に答えたのは、Androidのエンジニアリング担当副社長のヒロシ・ロックハイマー氏とデイブ・バーク氏(29日の発表イベントにも登壇した)、Nexus 5X担当のクリシュナ・クマー氏、Nexus 6P担当のサンディープ・ウラチ氏の4人。
4000以上のコメントが寄せられた中から、チームが答えた主なQ&Aを幾つか紹介する。
XはNexusブランドのコア(中心部、核心)という意味(それにかっこいいし)、PはPremium(高品質な)という意味だ。
Nexus 5(LG Electronics製)のファンがあまりにも多かったので、がっかりさせたくなかったからNexus 5XでLGとのタッグを復活させた。Huawei(Nexus 6Pの製造メーカー)と組んだのは、新しい相手と組むのはいいことだからだ。これまでもHTC、Motorola、Samsung Electronics、ASUSと協力してきた。
(訳注:29日の発表イベントまでに、新Nexus端末の名称や細かいスペックのほとんどがリークしていた。)
がっかりした。せっかくのプレゼントのラッピングを破ってしまうようなものだ。お楽しみはお楽しみとしてとっておく方がいいこともあるのに。
自分たちではあの部分を「でっぱり」じゃなくて「バイザー(ひさし)」と呼んでいる。いい呼び名でしょう?、という冗談は置いておいて、あんなぼやけた画像が出回って悲しかったよ。バイザー部分は、可能なかぎり高性能なカメラと、持ちやすい薄さを共存させるための努力の結果なんだ。
かつて「Nexus 4」でQiを採用したのは、microUSBはコネクタの向きを気にしなければならなかったからだ(訳注:その後のNexusシリーズはまたmicroUSBを採用している)。新Nexus端末はコネクタにType-Cを採用したことでその問題を解決した。それに、Type-Cでの充電時間はとても短い(6Pは97分でフル充電できる)。コネクタの問題がなく、充電時間が短く、ボディを分厚くしなくて済むという3つの理由から、無線充電ではなくType-Cを選んだ。
高機能とお手ごろ価格のバランスをとった結果だ。(訳注:この他、5Xにはなぜ16Gバイトモデルがあるのか、なぜRAMが2Gバイトしかないのか、といった質問の回答も同じ。)
いいえ。5Xも6PもUSB 2.0だ。
5Xも6PもeMMC 5.0だ。
カメラは同じだが、6Pの方がCPU/GPU性能が高いので、スローモーションで5Xは120fpsのところ6Pは240fpsであるとか、Smartburst機能やEISがある点が異なる。
指紋データは暗号化され、メモリの安全な“Trustzone”に保存される。Android 6.0の指紋APIはアプリに指紋データへのアクセスを許可しないし、データが端末外に流出することはないし、Googleが指紋データを収集することもない。
(訳注:米国では16Gバイトモデルが380ドル(約4万6000円)のところ、欧州では480ユーロ(約6万5000円)。ちなみに日本では5万9300円。)
価格設定は非常に複雑で、ここで詳しく説明はできないが、関税、流通経路、コスト構造、為替レートなどのファクターが絡んでいる。なるべく多数の人々に新Nexusを届けたいのだが、皆さんを失望させて私達もがっかりだ。
この他にも、技術的な質問にも答えている。実際のAMAはこちらで全文読める。
変更履歴:当初、「6P」であるべきところを一部「6S」としていました。お詫びして訂正いたします。[2015/10/4 7:15]
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