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» 2016年03月01日 07時30分 公開

半径300メートルのIT:わが家の「パスワード管理ソフト」導入記 (2/2)

[宮田健,ITmedia]
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知らないことに対する不安は大きいが、一度理解すればすんなり導入できるかも?

「でもさ、悪い人はお金を狙うわけだから、そのパスワード管理ツールよりも銀行を狙うよね」

「それはそうね」

「じゃあ、銀行のパスワードは気を付けて作ってる?パスワードカードとか」

「うーん、あんまり気にしてない」

「狙われる可能性が同じなら、パスワード管理ツールを使ったほうが便利じゃない?」

「それもそうかも。何もしないよりは。」

「でしょ!」

 ということで、自分の中で納得をしてくれたようで、無事、パスワード管理ソフトを使い始めるようになりました。実際に手取り足取り説明すると、Webサイトのパスワードだけでなく、例えば、パスポート番号やクレジットカード番号、マイナンバーなども保存できると知り、便利だと理解してくれたようです。

 今回感じたことは、特にITにおいては「知らないこと=不安」と感じることが多く、技術的な説明よりも、その不安を紐解くという作業が重要だということです。特に身近な人間、「家族」の誰かが説明し、不安を取り除くことが安全、安心できるITの実現には不可欠です。特にお子さんがいる家庭では、スマートフォンというITをどう使わせるかというのは大きな課題かと思いますので、安心してインターネットに触れるために、まずは大人がITを知ることが重要なのかもしれません。

 以前、「LINEを使わない情シスなんてあり得ない」と書きました。「使うな」「使え」と支持するためには、まず誰かがそれらを使いこなす必要があります。家庭内においても、同じことなのかもしれませんね。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。皆さんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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