Microsoftのディープラーニング採用翻訳アプリ、iOS版でもオフライン対応

Microsoftはモバイル翻訳アプリ「Microsoft Translator」のiOS版をアップデートし、オフラインでの利用とSafariでのWebページ翻訳機能を追加した。

» 2016年04月11日 12時46分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは4月7日(現地時間)、iOS版翻訳/通訳アプリ「Microsoft Translator」をアップデートし、オフラインでの利用を可能にしたと発表した。米AppleのApp Storeから無料でダウンロードできる。Android版は2月にオフラインに対応済みだ。

 translator 1

 あらかじめ必要な言語パッケージをダウンロードしておけば、海外旅行先などでネット環境が悪かったり、高いローミング料金を気にしたりせずに、翻訳機能を活用できる。

 Androidアプリより後のオフライン対応だが、利用できる言語パッケージはAndroidより多い40カ国語以上だ(下図参照)。

 translator 2 iOSで利用できる言語パッケージは40種類以上

 Microsoft Translatorの特徴は、ディープラーニング技術を採用し、ユーザーが利用すればするほど精度が向上することだ。Microsoftは過去1年以上、Bing翻訳やSkype翻訳でMicrosoft Translatorを鍛えてきた。オフラインでのモバイルアプリでも、この学習成果が反映されているという。

 このアップデートではまた、Safariブラウザでのページ翻訳を可能にする拡張機能も追加された。Safariの設定で拡張機能を有効にすれば、Webページを設定した言語に自動翻訳してくれる。

 translator 3 Safari向けの翻訳拡張機能

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