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» 2016年11月22日 07時00分 公開

仮想環境における「うるさい隣人」問題仮想化&ストレージの基礎と最前線(2/3 ページ)

[羽鳥正明,ITmedia]

パフォーマンス維持のためにチェックすべきポイントとは?

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 こうした仮想化環境でのパフォーマンス低下は、「使ってみたら低下してしまった」では話にならないので、利用当初からパフォーマンスを保つような施策を実施することが必要になります。具体的には5つほどのポイントをチェックします。

1. End to Endレインテンシ分析が実現できているか?

 世にいうハイパフォーマンスストレージのシステムといえども、ホストCPU、メモリ、ネットワーク、ストレージなど、あらゆる場所で障害が発生する可能性を秘めていますから、I/Oのレイテンシや、その分析についてエンドツーエンドで瞬時に理解し、レイテンシの問題やその根本的原因を瞬時に特定できるようにする必要があります。

2. アプリケーションのパフォーマンスのレーン分け

 I/Oの適正なスケジューリングと低レイテンシを実現し、必要なパフォーマンスのレーン分けとQoSを実現することは最重要課題となります。そのためには、ストレージはアプリケーションを十分に理解している必要があるといえます。

3. SSD搭載ストレージに対する適切な対応

 最近ではSSD搭載のストレージも多く登場していますが、SSDは独自の動きをしますので、SSD向けのI/O処理ができており、フラッシュの持つパフォーマンスをフルに生かせているストレージ設計になっている必要があるのです。

4. アプリケーションのワーキングセットに対する適切な対応

 最近、仮想化環境は実行されるアプリケーションのアクセスパターンやワーキングセットについて自動的に分析を行い、それに対して最適化を実現できるものが登場していますが、こうした独自の最適化ができているかどうかは、しっかりとチェックする必要があります。

5. 重複の最大限の排除と圧縮の実現

 インライン重複排除や圧縮の実現は、加速化環境のパフォーマンス向上の最大のポイントともいえます。最近ではストレージ側がこうしたことを行うことでホストに負荷をかけない仕組みを提供し始めており、このあたりも実際に利用するストレージがどのようなサービスを提供しているのか、しっかりチェックする必要があります。

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