複雑化、高度化する「うるさい隣人問題」に対応すべく、仮想化環境を前提として開発されたストレージもマーケットに登場し始めています。
こうしたストレージの場合には、VM単位でQoSの自動化を実現することから、VMは全体のリソースから割り当てを受けて利用できるようになり、LUNやボリューム単位での管理は不要となり、RAIDやブロックサイズなどの設定もその必要はなくなっています。
各仮想マシンのパフォーマンス要件を常に自ら計算し、まわりの仮想マシンのパフォーマンス要件も視野に入れながら、それぞれの仮想マシンのパフォーマンスを最適化できることになれば、「うるさい隣人問題」も一気に解決がつくことになるわけです。
また専用パフォーマンスレーンを設けることができれば、特定の仮想マシン上のデータベースに急激な負荷が掛かっても、その他の仮想マシンに影響が出ないようにすることも可能になり、このパフォーマンス問題は新たなストレージ商品の登場によって解決の方向性に向かいつつあることが分かります。
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