ITmedia エンタープライズ 年間アクセスランキング 2016年版

2016年もあと3日で終わり。今年もエンタープライズIT業界はさまざまな話題がありましたが、ITmedia エンタープライズで最も反響があったのはどの記事だったのでしょうか。

» 2016年12月29日 08時00分 公開
[池田憲弘ITmedia]

 「ITmedia エンタープライズ」で2016年で最も読まれた記事は、連載「半径300メートルのIT」より、「あえて『無償のWindows 10』を見送った皆さまへ」でした。

 Windows 10のリリースから1年。2016年7月29日に“無償アップグレード期間”が終了しました。ユーザーにアップグレードを勧める通知が頻繁に来たり、アップグレードの“回避”方法が分かりづらかったりと、さまざまな議論が起こりました。

photo さまざまな話題を呼んだ「Windows 10」のアップグレード用ポップアップ。回避する方法が分かりにくいことに批判が置きました

 Windows 10関連の記事は他にも4本がランクイン。3位には同じく半径300メートルのITから「Windows 10のアップグレードには従うべき。ただし……」、6位にはオルタナティブブログのブロガーでもある村上福之氏による「オッサンのためのWindows 10講座 昔の使い方を早く捨てろ、慣れろ。」が入りました。連載「Enterprise IT Kaleidoscope」からは、2位に「Windows 10無償アップグレード終了後にユーザーを待ち受ける世界」、8位に「無償アップグレード終了が迫るWindows 10、ギリギリでは危ない理由」が入るなど、大きく注目を集めました。

 アップデートを重ねて、徐々に企業への導入も広まりつつあるWindows 10ですが、本格的な普及はまだまだこれから。ITmedia エンタープライズでは、今後もニュースや連載を中心にWindows 10関連のテーマを追いかけていきます。

photo Windows 10関連の記事はトップ10のうち、5本を占めました。多くの人が使っているぶん、反響が大きくなりやすいテーマだったと言えます
photo 連載「女子ヘルプデスク今昔物語」は新入社員の研修係になってしまった「わたし」ちゃんがジェネレーションギャップに悪戦苦闘する物語です

 Windowsだらけのランキングで異彩を放っているのが、4位にランクインした「『報告書、スマホで書いてもいいですか?』」です。連載「女子ヘルプデスク今昔物語」は、新入社員の研修係になってしまった「わたし」ちゃんがジェネレーションギャップに悪戦苦闘する物語。スマホ世代の若者を象徴するような内容に、SNSを中心として反響が広がり、本記事に言及するブログも出てきました。

 「スマホで報告書」のモデルとなったのは、実は弊社の新入社員。帰りの電車の中で、スマホで日報を書いている話を聞き、当時チューター役だった自分は相当びっくりしたことを今でも覚えています。今年の新人には「Windows 95」発売とほぼ同時に生まれた人もいることですし、デジタルネイティブ世代の新しい“文化”が気になった方は、連載をご覧いただければと思います。

 2016年1月から施行された「マイナンバー」に関する記事「マイナンバーカード交付、お役所の残念すぎる運用実態」も7位にランクイン。暗証番号の運用が甘く、セキュリティ上問題がある点を指摘しています。このほかにも、セキュリティニュースが5位、9位、10位にランクインしました。

 ITmedia エンタープライズでは、7月にセキュリティページのデザインを一新しました。日々登場する新しいシステム脆弱性やウイルス、マルウェア、そして最新セキュリティツールの情報を見やすくまとめています。ぜひご覧ください。

 Windows 10騒動、IoT・人工知能ブーム、そして数々のセキュリティインシデントなど、2016年もエンタープライズIT業界はさまざまな話題がありました。2017年はどのような年になるのでしょうか。来年も、ITmedia エンタープライズをよろしくお願いいたします。

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