突然、新人研修で登壇することになってしまったわたし。どこから準備を始めよう……と悩んでいたら、何とも悲しい(?)事実に気付いてしまったのだった。
いきなりの“新人研修指令”に、お地蔵様のようにカチコチに固まってしまった私。そこから何とか“再起動”して、ヘルプデスク業務と並行して新入社員研修の準備をしていたら、いつの間にか内定式も終わり、そしていつの間にか年を越してしまっていた。
秋から冬はいろいろな行事があって、あっという間に時間が過ぎてしまった。とはいえ4月から始まる新入社員研修は、私にとっては憂鬱以外の何ものでもない。恐ろしいプロジェクトの片隅で、猫ににらまれたネズミ(それとも、蛇ににらまれた蛙?)のようにぶるぶる震えていた。
そういえば、何年か前にやった新入社員研修、何をどうしたかな……うーん、記憶を探っても、記事を見返しても“真っ白”になったことしか出てこないぞ。忘れもしないが、思い出せない。困った……。
わたし: もうね、開き直っちゃっえばいいのよ! 大体、いまさら「嫌です! やりません!」って言えないし。こうなったら、社内講師として「君ら、ヘルプデスクに下手な電話かけてくるんじゃないわよ」って指導すればいいし!
そもそも、私はヘルプデスク。だったらヘルプデスクの仕事をしなきゃいけないんじゃないの? 前回もプロジェクトの話だったし。新入社員研修を担当するからといって、ヘルプデスクの仕事が楽になるわけではない。これが連動していたらいいのに。新入社員研修をしたら、ヘルプコールが減るとか……。
わたし: 待てよ? 彼らがきちんと勉強したらそういうことになるんじゃない? そうよ。そうよ。ヘルプデスクが楽するために教育するのよ! 私ってすごいことに気付いたじゃない!
頭の中のモヤモヤがなくなっていく。これは、ある意味開眼したのかもしれない。頭の片隅でもう一人の“わたし”が「これでいいのか?」と言っているが気にしない。私ってヘルプデスクの鏡よね。
社内講師は初めてじゃないけれど(覚えてないから初めてのようなものだけれど)、どこからどう準備をすればいいのか、実はよく分かっていない。だって、私はヘルプデスクの人だもの。そうなればやることは1つ。“ヘルプデスク”のプロセスにのっとって考えよう。
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