今年の新人は「Windows 95」とほぼ同い年?女子ヘルプデスク今昔物語 第2話(2/2 ページ)

» 2016年06月17日 08時00分 公開
[鐙貴絵ITmedia]
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 通常、ヘルプコールがかかってくると、どこの部署の誰かを聞き出しながらPCで電話をかけてきた相手のことを調べる。その人が使っているPCのハードウェア構成、ソフトウェア構成、ネットワーク構成などを確認しながら状況を聞いていく。当の本人から情報を聞き出せるのがベストだけど、大抵はうまくいかない。相手がITに詳しいことのほうが少ないからね。

 となると、わが社自慢(?)の構成管理データベースでいろいろ調べることになる。つまりは「敵を知れ」ってことね。それならまずは、私が研修で相手にする新入社員を調べてみるか。

 えーと、彼らが生まれた年は、大卒だとしたら22歳か23歳あたり。2016年から23歳を引き算すると、えっと……あっ。

 待て待て。「Windows 95」が生まれたのが1995年8月、日本での発売が1995年11月で約21年前。今年の新入社員は、Windows 95とほぼ同い年かぁ。ということは、彼らの小学校時代って、きっとWindows PCが学校内にバリバリにあって、それを使って授業を受けていたかもしれないんだ……そうですか……。

 何か「知ってはいけない事実」に気付いてしまった気がする。賢明な読者の皆さんは既にお気付きかもしれないが、私は残念ながら昭和生まれの人間だ。学校にはPCを使った授業なんてまだなかった。そんな私の脳みそは、ただいまサービス品質低下中。うう、きっと新入社員との間にジェネレーションギャップがあるんだろうなぁ。これからは「年齢の話はタブー」ってことで……。

 さて、コーヒーでも飲んで脳みそを再起動しよう。せっかくだから、今考えたことをプラスに考える。物心ついたころからPCに触れているであろう彼らは、いわゆる「デジタルネイティブ」なはず。きっと、それなりにPCの操作にも慣れているだろう。WordやExcelもそれなりに触ってきているはず。

 そういえば、私が担当する新入社員研修には、なぜか「WordとExcelの使い方」みたいな講座が入ってたなぁ。“資料作成や報告書作成ができるように”とのことで、研修課がそれぞれ1日ずついれたのだ。確かに基本的な操作ができるなら結構、楽な話よね。

 そしていよいよ研修当日。この新入社員研修で、私がこんなに魂を削られる結果になるとは、このとき誰も(当然私も)気付いていなかったのであった。

次回予告(24日掲載予定)

いよいよ新入社員研修に登壇した私。そんな私を襲ったのは、研修内容の複雑さでも、私の経験が浅いことによる失敗でもなく……。果たして私は、生きて再び研修会場を出ることができるのか? 来週につづくっ(ちょっと大げさ)。

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