お酒の力も加わってか、加熱する女子3人の新人評。7つの特徴がまとめられる中で、私は新入社員教育とヘルプデスク対応で大切にすべきことは、結構似ているんじゃないか……と考えていた。
今年もウチの会社に新入社員がやってきた。LINEで遅刻の連絡するなんて時代が変わったわね――なんて思っていたら、彼らの研修をすることになってしまったのだった……。実際に登壇してみると、いろいろなトラブルが……(エピソードは全て実話です)。若者とのジェネレーションギャップに耐えきれるのか? どうなるわたし!
研修の進め方について聞こうと思って、飲み仲間のY子とK子に声をかけたわたし。飲み始めたはいいものの、お酒が回ってきたためか、何だか話が新人に対するグチ(?)大会になってきたぞ。
わたし: えっと……逆に彼らの良いところは何かないの? そういうところばかりじゃないと思うんだけどさ。
K子: 良いところもあるわよぉ。まず、徹底的に素直なの。何事にも素直。言われたことはちゃんとやってくれるし、逆らわない。
Y子: やってね、と言ったことは「彼らなり」に、努力はしてくれるよね。一生懸命に。
K子: 「彼らなり」といえば、彼らなりに工夫はするのよ。1日がかりのグループワークのときに、講師に質問をするための時間枠を30分単位でとったのね。質問をするために事前にアポを取る練習も兼ねてるんだけど、それを彼らのほうから「30分単位では長いと思うから、15分単位にしてもらってもいいですか?」と言ってきたの。
わたし: 主体的な感じね。何だか意外だわ。
K子: それも20分単位がいいか、15分単位か、10分単位か、受講者全員で話し合った上で言ってきたのよ。こうしなさいって言ってないのにね。そこは評価できるわ。ただ、「なぜ15分が最も妥当だと思ったのか」ということを説明させようすると、しどろもどろになったから、あまり深くは考えてないのかもしれないね。
Y子: 彼らなりに一生懸命なのよ。でも、全員で決めるってのはすごいわね。それって、「目立ちたがらない」という話なのかしら。
K子: なぜか多数決って話にならないの。全員が合意するまで徹底的に話し合うみたいな感じになって。そうそう。目立ちたがらないといえばすぐに諦めない?
Y子: 諦めが早い、というより、がんばってうまくいかなかった時に挫折を味わうのが怖いんじゃないかしら。諦めれば、心が折れることもないでしょ。つまり、打たれ弱い、打たれ慣れてないのよ。諦めるのは一種の防御反応ね。でも一人一人に「もうちょっとだよ」とか「ここまではできているよ」とか、小さな承認をすると頑張ってくれるから、そういうのが今まで以上に必要になってるかもね。
わたし: 小さな承認かぁ。確かに初めてのことばかりだから、ここまでは大丈夫って言われたら安心して次のステップに行けるでしょうね。そういうのは、先輩として新人さんたちとの間に信頼関係を築くための最初の一歩になると思う。ヘルプデスクでも、電話のこちらから確認しながら、「大丈夫ですよー」って声かけてあげると、クライアントが安心するもの。
そう言いながら、ふと気づいたことがある。新入社員教育とヘルプデスクで考慮すべきことは、結構似ているんじゃないか――ということだ。
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