スタンディングデスクは、幾つもの“ワークスタイル改革効果”があったという。
1つは、真の意味での“全員参加の会議”が実現したことだ。
「座って会議をするとリラックスしてしまうので、内職する人が多い。『あの人が話しているので、私は聞いていよう』ということになりがちだが、立って会議をするとそれがなくなる。意見の出方がまるっきり違う」(平野氏)
もう1つの効果は、ミーティング中に人が動くようになったことだ。
「1人がボードの前に動いて説明すると、他の人がまたボードの方に動いて『こうではないか』と意見を言う――という具合に人が動きやすくなったことで議論が活発になり、それでいて会議が短時間で終わるようになった」(平野氏)
最初は、慣れないスタイルに違和感を覚える人がいたり、平野社長自身、1日合計で3〜4時間にもなる立ち会議に疲労感を感じたりしたようだが、スタンディングデスクを経験した幹部社員の8〜9割が「自分のフロアにも同じものを作りたい」と言っていることからも、その効果のほどがうかがえる。
「立って仕事をすることで議論の進行が速くなったり、リフレッシュした形で議論ができることにメリットを感じているようだ」(平野氏)
また、立っているときの方が、座っているときよりも、カロリーの消費量が1時間あたり50キロカロリー高いということを知り、「最近は運動ができていない人を戒める意味でもスタンディングデスクは効果的!」と平野社長は笑う。
スタンディングデスクを使わない会議を望む人もいるため、「全ての社員がこのスタイルをとる必要はなく、好きなスタイルで仕事をすればいい」と平野社長。とはいえ、スタンディングデスクは、日本マイクロソフトの新たなワークスタイルとして浸透していくことになりそうだ。
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