あるサプライヤーが製造した部品に不具合があり、現在は正常に動作していても、約18カ月たったころから障害が発生するようになるという。
米Cisco製のルータやスイッチに搭載されているハードウェアのクロックシグナル部品に、使用開始から18カ月たつと障害が発生する不具合が発覚し、米セキュリティ機関US‐CERTが2月6日、ユーザーや管理者に対応を呼び掛けた。
Ciscoのサポート情報によると、あるサプライヤーが製造した部品に不具合があり、現在は正常に動作していても、約18カ月たったころから障害が発生するようになる。障害に見舞われるとシステムが機能を停止して起動できなくなり、復旧不可能な状態に陥るという。
この問題は、ISR4300シリーズのルータやASAシリーズのファイアウォールなど多数の製品が影響を受ける。Ciscoは2016年11月の時点で有効なサービス契約や保証書に基づいて部品の交換などの対応を行う方針。現在出荷されている製品には、この問題は存在しないとしている。
今回の部品の不具合は、出火などの危険を伴うものではなく、セキュリティ関連の問題も確認されていないという。Ciscoによると、問題の部品は他社の製品にも使われている。しかし部品の製造元や、この部品を使っている他社の社名は公表していない。
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