IPAの脆弱性体験学習ツールに4件の脆弱性、修正版が公開

脆弱性体験学習ツール「AppGoat」で任意のコードが実行されてしまうなどの複数の脆弱性が報告され、IPAが修正版へのアップデートを呼び掛けている

» 2017年02月09日 14時55分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は2月9日、同機構が提供している脆弱性体験学習ツール「AppGoat」に4件の脆弱性が見つかったとして、修正版を新たに公開した。ユーザーにアップデートを呼び掛けている。

 見つかった脆弱性は、AppGoat V3.0.0およびそれ以前に存在する。いずれも悪用された場合に、ユーザーの意図しない操作や任意のコードを実行されるなどの恐れがある。各脆弱性の概要は以下の通り。

JVN番号 脆弱性 想定される影響 CVSS v3による評価値(最大値10.0)
71666779 任意のコードが実行可能 細工されたWebページにアクセスすることで、任意のコードを実行される恐れ 6.3
87662835 DNS リバインディング 細工されたWebページにアクセスすることで、任意のコードを実行される恐れ 6.3
88176589 認証不備 遠隔の第三者によって当該製品上で任意の操作を実行される恐れ 7.3
39008927 クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF) ログイン状態のユーザーが細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる恐れ 5.0

 これらの脆弱性を修正した最新版は、AppGoat V3.0.1となる。IPAではAppGoat V2.0およびV3.0のユーザーに使用停止を呼び掛け、引き続き使用する場合は、最新版を再度ダウロードしてほしいとしている。

AppGoatのダウンロードページ

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