Pepperが本を探すお手伝い――篠崎図書館のPepperに蔵書検索機能

図書館流通センター(TRC)が、TRC指定管理館の江戸川区篠崎図書館で実務に当たる「Pepper」に蔵書検索機能を搭載。Pepperに話しかけることで蔵書を検索できるようになった。

» 2017年03月30日 08時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 図書館流通センター(TRC)は3月28日、グローバルソリューションサービス、エクスウェアと協力し、江戸川区篠崎図書館に導入している「Pepper」に蔵書検索機能を搭載したと発表した。TRCによれば、図書館の蔵書検索にPepperを利用するのは、全国初の試みだという。

 Pepperに探したい本のキーワードを話しかけると検索を行い、結果が表示される。図書館内にある本ならフロアマップで本のある場所も表示し、本の内容紹介もPepperが音声で読み上げる。

Photo Pepperで図書館の本を探す方法

 TRCは、来場者の利便性向上と図書館業務の効率化を目的に、2016年7月26日から同図書館に「Pepper for Biz」を導入。スタッフの一員として配属している。図書館の制服を着たPepperが、利用者からの簡単な質問(ブックポストの場所や利用案内など)に答えたり、図書館内の展示を案内したりしている。従来は図書館スタッフが行っていた図書館内の閲覧席、メディアワークルームなどの座席利用受付も2016年9月からPepperが担当。利用者の「かしだしけん」をPepperのセンサーで読み取り、ディスプレイで席を指定する。

Photo Pepperでの閲覧席案内のイメージ

 TRCでは、江戸川区篠崎図書館に続き、2017年3月11日に開館した新宿区下落合図書館にも図書館案内をするPepperを導入している。2017年4月以降も、渋谷区の図書館に2カ国語の図書館案内をするPepperの導入をはじめ、都内図書館にてPepperの導入を予定しているという。

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