みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)は、富士通の協力のもと、VR技術を活用した買い物を体験できる実証実験を開始。VRで立体的に表示された商品を選べる近未来的な買い物と、決済や資産管理といった金融サービスの体験を通じて、VRを活用したサービスの汎用性を検証する。
みずほフィナンシャルグループと富士通は4月17日、VR仕様のECサイトにおける買い物が体験できる実証実験を行うと発表した。
本実験では、VRで商品を立体的に確認できる新たな購買手法や、決済や資産管理といった購買行動に付帯する金融サービスを体験できるデモコンテンツを用意。デモコンテンツは、富士通が販売する米zSpace製のVRプラットフォーム卓上型VRディスプレイ「zSpace」で動作する。
zSpaceは、偏光メガネと直感的な操作を実現するスタイラスを使用し、酔いにくく長時間の作業ができることが特徴だという。実証実験の期間は2017年4月17日から同6月30日の予定で、みずほ銀行八重洲口支店FinTechコーナーにて、来店客に体験してもらう。
両社は今回の実証実験で得たノウハウを踏まえ、事業化に向けた開発や各種業務へ横展開する取り組みを進める方針だ。VR業界を含めたさまざまな企業との協業や、他の先進技術の取り込みも視野に、VR活用の潜在ニーズの掘り起こしと効果的な活用方法の研究を推進していくとしている。
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