王子製紙グループ、SAP ERPと富士通のGLOVIA SUMMIT GMの連携でIFRS対応へ導入事例

王子製紙グループ38社が会計システムを富士通の「GLOVIA SUMMIT GM」を採用。SAP ERP 6.0を運用する王子製紙のシステムとの連携でIFRSに対応する。

» 2012年02月09日 13時30分 公開
[ITmedia]

 富士通と富士通マーケティングは2月9日、王子製紙グループ38社が会計システムとして富士通の「GLOVIA SUMMIT GM」を採用したと発表した。王子製紙が運用するSAP ERP 6.0と連携することで、国際財務報告基準(IFRS)への対応を図る。

 富士通によれば、IFRS対応に伴う会計システムの構築ではグループ会社を含めて親会社のシステムに統一するように検討されるのが一般的だという。王子製紙グループのケースは、グループの情報システム子会社の王子ビジネスセンターが検討した結果、SAP ERPに統一することでシステムの影響範囲が広く、多大なコストの発生が見込まれることから、GLOVIA SUMMIT GMとSAP ERPを連携する方式を採用したという。

 新システムでは日本基準の仕訳データに関連付けることでIFRSに対応、日本基準とIFRSの複数帳簿によるデータ量、またシステムを利用するグループ会社数の急増への対応を図る。システムの運用を効率化するために王子ビジネスセンターが運用するプライベートクラウド環境上にシステムを構築した。2013年4月に本格稼働を予定し、経理業務の効率化や連結決算の早期化も図るとしている。

関連キーワード

富士通 | 国際会計基準 | ERP | SAP | 会計


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ