Microsoft、Azure好調で増収増益 Surfaceの販売はペースダウン

Microsoftの1〜3月期決算は、売上高はアナリスト予測通り、純利益は予測を上回った。Azureの売り上げが93%増と好調だった。新モデル発売が待たれるSurfaceの売上高は26%減と不調だった。

» 2017年04月28日 10時20分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftが4月27日(現地時間)に発表した2017年第3四半期(2017年1〜3月期)決算は、売上高が前年同期比8%増の221億ドル、純利益は28%増の48億ドル(1株当たり61セント)の増収増益だった。非GAAPベースの売上高は236億ドル、純利益は57億ドル(1株当たり73セント)。Azureなど、法人向けクラウドサービスが寄与した。

 非GAAPベースの売上高はアナリスト予測通り、純利益はアナリスト予測の70セントを上回った。

 サティア・ナデラCEOは発表文で「この好調な業績は、われわれを信頼してくれる顧客がMicrosoft Cloudを活用してくれていることを反映している」と語った。

 サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門は、Azure Computeの使用が前年同期から倍増してAzureの売上高が93%増と引き続き好調だった。部門全体の売上高は11%増の67億6000万ドルだった。

 ms 1 Intelligent Cloud部門

 昨年12月に買収完了したLinkedInやOffice、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は22%増の79億6000万ドルだった。ユーザーが5億人を超えたLinkedInの売上高は9億7500万ドルで、同部門の売上高の1割強を占めた。企業向けOffice 365の売上高が45%増と好調。MAUは1億人を突破した。コンシューマー向けOffice 365の加入者は2620万人。

 Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、スマートフォン不調に加えてSurfaceの販売が予想に届かなかったこともあり、7%減の88億4000万ドル。Microsoftは4〜6月期中にSurfaceの新モデルを発表するとみられている

 Xboxを含むゲームは、Xbox Liveが貢献して売上高が4%増加した。Microsoftは6月にProject Scorpioで開発中のXbox Oneの新モデルを発表する計画だ。

 ms 2 More Personal Computing部門

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