Googleアプリのカードがよりパーソナルに 「フォロー」ボタンで機械学習

Googleが、AndroidおよびiOS版「Google」アプリの「フィード」の機械学習によるパーソナライズをより強化したと発表した。ユーザーは「フォロー」ボタンで検索結果のトピックをフォローすることでもカードをパーソナライズできる。

» 2017年07月20日 07時39分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは7月19日(現地時間)、AndroidおよびiOS版「Google」アプリに新しい「フィード体験」を追加したと発表した。機械学習により、表示するカードを従来よりもさらにユーザー向けにパーソナライズしつつ、ニュースのカードについては「エコーチェンバー」対策にも配慮する。

 新機能は同日、米国で“ローリングアウト”した後、数週間かけて日本を含む他地域に拡大していく計画。

機械学習アルゴリズムの強化

 見た目は従来の画面とあまり変わらないが、「Google Now」という名称は使わなくなった。

 feed 1 新しいGoogleアプリの画面

 同社はGoogleアプリに昨年12月、「フィード」タブを追加した。フィードに表示するカードは、[設定]→[カスタマイズ]でカスタマイズできる。このカスタマイズに沿って、機械学習アルゴリズムがユーザーが興味を持ちそうな情報カードを表示している。

 今回のアップデートで、「あなたのフィードはあなたとGoogleとのやり取りだけでなく、あなたがいる地域および世界でトレンドになっている事象にも基づくようになる。あなたがGoogleを使えば使うほど、フィードは良くなっていく」としている。

検索結果に「フォロー」ボタン

 さらに、ユーザーの興味をより積極的に反映させるための「フォロー」ボタンが使えるようになる。

 フォローといっても、TwitterやFacebookのように他のユーザーをフォローするのではなく、Googleの検索結果のトピックをフォローする。例えばテレビドラマのタイトルを検索した結果にフォローボタンが表示され、これをタップするとGoogleアプリにこのドラマに関連したカードが表示されるようになる。

 feed 2 検索結果のトピックを「フォロー」する

記事のカードに多様な視点の関連記事表示

 記事のカードの下には、関連するテーマの他のメディアの記事が並ぶことがある。これらの記事は、カルーセル状になっており、ファクトチェック済みの記事がある場合はそれがトップに表示されるようだ。

 Google自身は言及していないが、これはGoogleがFacebookと共に虚偽ニュースを拡散させたと非難されたことへの対策の1つとみられる。

 feed 3 記事の下に関連記事がカルーセル状に並ぶ

 興味のないカードとそのカードと似たカードを表示させないようにするには、カードの右上の3点アイコンをタップし、「この○○を表示しない」「○○に興味がない」「○○をカスタマイズ」などを選ぶ(従来からある機能)。

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