IBMがメインフレームの最新製品「IBM z14」を初披露。新たなライセンスモデルや、最小構成モデルを特別価格で提供する特別プログラムを提供することも発表した。
日本IBMは7月27日、メインフレーム「IBM Z」の最新製品「IBM z14」を報道陣向けに披露した。リアルタイムの機械学習、クラウド連携のほか、EUで2018年5月に施行される一般データ保護規則(GDPR)などのコンプライアンスを支援する、ハードウェアによる100%データ暗号化を特徴としており、120億件/日を超える暗号化トランザクション処理が行えるとしている。
同日行われた記者会見では、製品の特徴が説明されたほか、IBM Z担当ゼネラル・マネージャーのロス・マウリ氏が新たなソフトウェアライセンスモデル「IBM Z コンテナ・プライシング」を説明した。
このライセンスモデルは、アプリケーションコンテナを意識したもので、利用目的に合わせた以下の3つが導入されるという。マウリ氏は、これを「デジタル時代のワークロードに即した価格設定」だと述べた。価格については「個別見積もり」(日本IBM)という。
このほか、7月27日から2017年9月末まで、IBM z14の最小構成を特別価格で提供するとともに、z14を購入した顧客に対し、「全方位データ暗号化」「IBM Machine Learningによる機械学習」「ブロックチェーン活用」の3つの用途について、技術支援サービスを無償提供する特別プログラムを開始することも発表した。
機械学習については、メインフレームに蓄積された基幹データの分析を行いたいユーザー向けに、業務課題と解決策を検討するコンサルティングサービス「機械学習スタート・ワークショップ(半日)」と、Machine Learning Hubでのワークショップ(2日)を無償で提供する。
また、ブロックチェーンを活用したビジネスを目指すユーザー向けに、IBM Bluemix上でのハンズオンを行いながら、ブロックチェーンの構成要素を理解する「ブロックチェーンスキル習得支援サービス」も有償で提供するという。
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