Facebook、Messenger botにNLP(自然言語処理)採用

FacebookがFacebook Messenger上で企業向けに提供しているbotのプラットフォーム「Messenger Platform」をアップデートし、Wit.aiのNLP(自然言語処理)技術を採用した。従来よりbotの受け答えが自然になりそうだ。

» 2017年07月28日 15時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは7月27日(現地時間)、「Facebook Messenger」で提供するbotのためのプラットフォーム「Messenger Platform」をバージョン2.1にアップデートしたと発表した。

 このアップデートで、2015年に買収したAI企業Wit.aiのNLP(自然言語処理)技術を採用。潜在顧客のテキストメッセージに含まれるキーワードを認知し、従来より適切な受け答えができるようになる。まずは、「hello」「bye」「thaks」などの挨拶(英語のみ)、日時、場所、金額、電話番号、メールアドレス、URLを認知するようになった。

 bot 1

 また、Facebookページで採用している複数のアプリを連動させる「Handover」プロトコルも追加した。例えば最初はbotでユーザーに対応し、必要に応じて人によるサービスに切りけるといったことができるようになる。

 Facebookページに追加するボタンも増えた。新たに「Shop Now」「Get Support」「Get Updates」「Play Now」「Get Started」が追加できる。(本稿執筆現在、筆者のFacebookページではまだ表示されないので日本語でのボタン名は不明。)

 米国では、Messenger内での商品購入の決済方法をシームレスにする新しいSDKも追加された。

 bot 2

 Facebookは26日の業績発表で、1カ月当たりにFacebook Messenger上でやり取りされるメッセージは約20億件だと発表した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ