米Facebookは7月1日(現地時間)、「Facebook Messenger」(以下メッセンジャー)内でユーザーと会話するbot、「bots for the Messenger Platform」の新機能について発表した。
同社は4月の開発者会議「F8」でこのbotのためのプラットフォームをMessenger Platform(β)の一部として発表した。企業やブランドはbotでユーザーと会話することで、例えば商品を販売したり、ユーザーサポートを行ったりできる。既に1万1000のbotが公開されており、2万3000以上の開発者がbotエンジンのWit.aiに登録しているという。
今回発表された主な新機能を紹介する。
「Quick replies」は、botからの提案や質問にユーザーが答えやすいように最高10個までのボタンをカルーセル状に提示する機能。例えば動画ストリーミングサービスのbotは、「どんなジャンルの映画が好きですか?」という問いと同時に画面下部に「アクション」「コメディ」「ドラマ」などのジャンルボタンを表示することで、ユーザーにジャンルを指定させることができる。
「Persistent menu」は、ユーザーに最高5つまでの行動を選ばせるメニュー。例えばオンラインショップのbotで「買い物をする」「バーゲン」「人気商品」「ヘルプ」を選べるメニューを表示できる。メニューはメッセンジャー画面の左下の[≡]をタップすることで表示する。
botがGIFアニメ、音声、動画、ファイルを投稿できるようになった。音声と動画はメッセンジャー内で自動的に再生される。
botを利用するユーザーのアカウントを自社のメッセンジャーアカウントに接続することで、各ユーザーに対してよりパーソナライズした会話を提供できる。この機能はユーザーにオプトイン(初期設定では無効)で提供される。
ユーザーは、botをミュート(新しい会話の開始を非表示にする)することと、レーティング(評価すること)ができるようになった。レーティングは★の5段階評価とテキストによるフィードバックで、結果は開発者のみがdevelopers.facebook.comのダッシュボードで見られる。
この他の同日追加になった新機能については開発者ページにまとまっている。
Facebookは同日、開発者向けにMessenger Platformの公式ブログも公開した。このブログでは、新機能の他、ベストプラクティスやTIPSなどを紹介していく。現在、米TechCrunchのbotが成功例として紹介されている。
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