勤務状況を可視化する「働き方見える化サービス」の高機能版や「自動応答ソリューション」のクラウド版を発表。業務工数、作業負荷の軽減を支援する。
NECは、勤務状況や企業の働き方改革を推進する「働き方見える化サービス」と「自動応答ソリューション」の機能を強化し、10月30日からサービスの提供を開始する。
働き方見える化サービスは、テレワークやオフィスにおける勤務状況のデータを収集し、可視化するサービス。PCの利用情報やスケジュールなどを集計して業務工数や業務負荷などを可視化し、業務プロセスの改善や生産性向上などに活用できる。
今回、従来のサービスを継承し、機能強化を図った「Standard版」と、より高機能な「Advanced版」の提供を開始した。
Standard版は、「Office 365」のスケジューラとの連携により、業務タスクを自動登録する新機能を装備。業務計画申請を行えるようにした。アプリケーション別や業務タスク別に個人単位で集計ができるため、リソース管理やマネジメントにも貢献するという。
さらに、顔認証ソフト「NeoFace Monitor」(V3以降)との連携により、勤務状況や在席状態を可視化する機能も装備している。
Advanced版は、Standard版の機能に加え、組織単位でアプリケーションやファイルの利用状況、業務タスクや残業の状況などを把握できる集計機能も装備。このサービスを活用することで、業務傾向や課題を可視化し、俯瞰的に把握できるようになるという。
利用料金は、1アカウントあたり、Standard版が月額500円(税別)、Advanced版が月額980円(税別)で、サービス開始はともに10月30日から。
今後は、同サービスで収集した各種データをAIで解析し、従業員の生産性向上を支援する機能の搭載も計画しているという。
自動応答ソリューションは、NECのAI技術「テキスト含意認識技術」を利用した回答支援サービスで、問い合わせ内容の意味を踏まえてQ&Aデータから最適な回答案を抽出する。回答品質の向上や問い合わせ対応工数の削減、回答待ち時間の削減などが見込めるほか、単純な質問への回答では自動応答もできるため、オペレーターがより複雑な質問への対応に集中できるという。
従来、オンプレミス型での提供だったが、今回「自動応答サービス」の名称で、クラウド型サービスとして提供を開始。インタフェースとして、従来のWebブラウザに加え、チャットツールを利用可能にする専用プログラム「連携コネクタ」を追加。これにより、今回、「Skype for Business」を利用できるようになった。今後、「Salesforce」や「LINE カスタマーコネクト」との連携も予定している。
利用料金は、月額43万円(税別)で、別途初期構築費がかかる。サービス開始は10月30日から。
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