コンカー、情報共有基盤にAIチャットbotを導入 年間10人分の仕事を削減へ

社内の情報共有基盤に、自然文の理解し、適切な回答を返すNTT ComのAIエンジンを活用した自動チャットを導入。間接業務の時間を短縮し、サービスと業務効率の向上を図る。

» 2017年10月03日 09時50分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 経費管理などのクラウドサービスを手掛けるコンカーは10月2日、社内の情報共有基盤として、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の人工知能(AI)エンジン「Semantic Search Engine "COTOHA Chat & FAQ"(以下、COTOHA Chat & FAQ)」を活用した自動チャットサービスを導入すると発表した。

 「COTOHA Chat & FAQ」は、ユーザーがチャットや検索窓などに入力した質問の意味を解析し、FAQのデータベースの中から求められる情報に最も近しいと思われる質問と回答を探し出して提示するAIエンジン。自然な文章で書かれた質問の意味を理解できる「意味検索エンジン(semantic search)」を用いており、意味を理解したうえで回答を検索するため、質問文が不完全な場合や表記の揺れがある場合でも文意を把握でき、適切な回答の提示が可能という。

 今回、同社は顧客サービスと社員の生産性の向上を目的に、COTOHA Chat & FAQを導入し、社内の情報共有基盤を構築する。社内に情報共有の推進チームを設立し、社内外のナレッジを整理し、COTOHA Chat&FAQのAIに組み込んでいく。

Photo 「Semantic Search Engine "COTOHA Chat & FAQ"」を活用した情報共有基盤の概要

 新基盤により、顧客からのサービスに関する問い合わせや、社員からの社内手続きなどについての質問に対応する担当者がチャットでCOTOHA Chat & FAQに尋ねると、適切な回答を自動表示するシステムが実現。回答内容の精度向上と回答時間の短縮が見込めるとしている。

 同社は、2017年11月までに基盤構築を終え、12月にはマーケティング、インサイドセールスの業務で利用を開始し、2018年度中に全部門での利用を開始する予定。COTOHA Chat & FAQの活用により、担当者への問い合わせや、情報の検索、情報の整理などに費やしていた間接業務の時間を短縮、年間で社員10人分の仕事をAIで代行できると試算している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ