今度は“量子コンピュータの民主化” Microsoftの狙いはMicrosoft Focus(2/3 ページ)

» 2017年10月28日 10時00分 公開
[大河原克行ITmedia]

 3つ目のポイントは、トポロジカル量子コンピュータ向けの新たなプログラミング言語を開発したこと。

 このプログラミング言語は、「Visual Studio」と緊密に統合され、量子コンピューティングの知識がない開発者でも、量子コンピュータで実行されるサブルーチンを呼び出したり、プログラミングの指令を書いたりすることで、量子コンピュータ向けのプログラムを作成できるという。

 この新たな言語が、トポロジカル量子コンピュータ以外で動作するかは現時点では不明だが、これまでの言語とは異なり、可読性が高いものになるのは確かだ。

Photo 量子コンピュータ用のプログラム言語

 そして、4つ目のポイントが、量子コンピューティングのプレビューが2017年中に無料で公開されることで、このプログラミング言語使ったアプリケーションを開発やデバッグを行える。

 ライブラリやチュートリアルも用意され、開発者は量子コンピューティングに慣れ親しむことができるという。

 シミュレーターでは、個人ユーザーの場合は、PC上で最大30論理量子ビットを使用した量子コンピューティングをシミュレートでき、エンタープライズユーザーの場合は、「Microsoft Azure」を利用して、40論理量子ビットを使用した量子コンピューティングをシミュレートできるとしている。

 なお、プレビューに参加したい開発者は、「Microsoft Quantum Computing」サイトで申し込める。

Photo 「Microsoft Quantum Computing」サイトでプレビューへの参加申し込みができる

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