HTCのViveチームとLogitech、VR用キーボードシステムを発表

VR HMD「Vive」を販売するHTCとLogitech(日本ではロジクール)がVR空間で自分の仮想の手を見ながら入力できるキーボードシステム「BRIDGE」の開発者キットを発表した。キーボードに「Vive Tracker」を接続して使う。

» 2017年11月04日 06時57分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 台湾HTCと米Logitech(日本ではロジクール)は11月2日(米国時間)、ヘッドセットを装着したままVR(仮想現実)内で使えるキーボードシステム「BRIDGE」の開発者キット(β版)を発表した。Logitechのゲーミングキーボード、「Vive Tracker」をキーボードに接続するための周辺機器、関連ソフトウェアで構成され、150ドル。

 bridge 1 「BRIDGE」開発者キット(Vive Trackerは付属しない)

 同日から11月16日まで、開発者プログラムへの参加申し込みを受付ける。枠は50のみ。所定のフォームから申し込める。

 Vive Trackerは、取り付けたツールとViveのシステムを無線で接続するガジェットだ。これをLogitechのキーボードに取り付けることで、VR空間でリアルに再現したキーボードを10本指の仮想の自分の手を見ながら使える。

 bridge 2 VR空間でのキーボード入力

 Logitechのイノベーションディレクター、ヴィンセント・タッカー氏は「VRについて研究しはじめたころ、V内でもキーボードは必須であるのに自然に使えないことにショックを受けた」と語る。「物理的なキーボードでの触覚フィードバックが(VRでも)必要だと考える。(中略)文字、数字、記号の入力だけでなく、キーボードはユーザーが長い時間をかけて苦労して身につけてきた複雑な操作を可能にする」。

 bridge 3 BRIDGEを使ってのキーボード入力

 BRIDGEは米ValveのVR技術「SteamVR」をサポートする。VR向けアプリやゲームの開発者はこの開発者キットで、VR内のキーボードをカスタマイズできる。

Logitech BRIDGE skins


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